繊細な少年

妹が忙しいとかで、夕飯は久しぶりに妹家族と一緒に食べました。
テレビを観て、以前は9時で帰宅する事になっていたもののなかなか帰らなかった子供たちも、もう自分の時間が持てるようになったみたいで、さっさと妹を置いて先に帰るようになってきました。
そんな中、中学生の甥が、今回人の死に初めて直面しているので、かなりナイーブになっている様子だと聞きました。
「お爺ちゃんがこのまま目覚めず、水が飲みたいのに飲めないまま死んでしまったらかわいそうだ・・・」と言っては泣き、
「手術をしたら元に戻ると思っていたのに、全然戻らないのはどうしてなんだ?歯医者がいけないのか?」と、恨みの矛先を探して納得したいような、微妙な心理状態のようです。
あっちの家族はずっと風邪をひき続け、それをぐるぐる回している為にお見舞いにも行けず、妄想がどんどん膨らんでいるようです。
私だって本当に身近に死んだ人って居ないようなものなので、彼ら以上にどうしたら良いのか分かりません。
生活して行けるのか?母はボケてしまわないか?
中途半端に治って病院を追い出されたらどうなるのか?等など、考えたらきりがなく、その為に眠れないのかもしれません。
今の私達の願いは唯一つ、一度で良いから正気に戻り、食べたい物を食べさせてあげたい。
一瞬でも良いから、何とかならないかと願うばかりです。