気になるんじゃん

今日は、来週から来る新人君のために揃えた文房具に名前をテプラで打ってあげてた。
ヒマなので。
ほとんど黄緑色で統一。
誰かに取られてもすぐに分かる様にしようと思ってね。
「がおちん優しいね〜。新人君にがおさんが揃えてくれたんだよって言っておくね。」と野良元妻。
「え、ヒマだっただけだし、全然構いませんから。大体、おたくの子だしね。」と言うと、
「いえいえ、皆さんで育てて下さい。私、興味ないし。」と変な事を言う。
それをトムがひっそりと見ていた。
ふと見ると目が合って、
「いいな〜。僕も自分で新しいの揃えようかな。ビタミンカラーで!」なんて言う。
「君の時にも揃えてあげたのに。足りない物があれば注文してね〜」
「・・・ウソです。」
お、嫉妬か?
今まで揺るがない人気単独一位の座を守ってきたと思っていたのに、突然現れたきれいな顔の平成君に、王座の危うさを思ったか?
再来週食事に行く事になっているので、またお店を予約したんだけど、
「あそこ、美味しそうですね。楽しみだな〜。」とか言ってるし。
私の動向が気になるんでしょう?
ふふん。ビクビクしろ!
異動したらどうせ私のことなんてどうだって良くなるんだろうし、今回無かったとしても、きっと近い将来異動するんだろうし、私の大切さを思い知ればいいのよ!
私はきっと、あなたの事だけがずっと気がかりなんだと思うわ・・・
どうして君がこんなに気になるんだろう?
ただの年下の同僚なのに。
早くちゃんとしたパートナーを見つけたいのに。