そのスーツもステキですよ

若造がずっと着ていなかったライトグレーのスーツを着ていた。
でもすぐに外出してしまったので、話しかけるきっかけも無かった。
夕方帰って来て、ビジネスライクな話だけしてみた。
少ししたら、お茶を入れがてら、私の席に立ち寄った若造。
急に机に「ゴン!」とマグカップを置くから「ビックリした!」となっちゃったよ。
「ビックリさせようと思って。」とニヤニヤする。
「あ!おニューのスーツだ。」
「そう。実はおニューじゃないんですけど、パパが買ってくれて。2年くらい前に買ってもらったんですけど、サイズを測って作ってるわけじゃないから、ラインって言うかサイズ感が好きじゃなくて着てなくて、それを話したらサイズを直すから、今のサイズのスーツと一緒に送れって言うから、それで直してもらったんです。でもなんかこの色慣れなくて・・・」
「なんで?爽やかな良い感じの人に見えるよ。腹黒さなんて全然感じない!」
「腹黒いの知ってるんですか?」
「知らない。噂しか。」
悪い顔で笑ってた。
「いつご飯行けるのぉ?!」
「ねぇ?」
行きたいのか行きたくないのか分かんないリアクションだ。
でも、やっぱり絡みたいみたい。私に。
嬉しい!可愛い♪
いつまでこんな気持ちで接していられるのか?
そのうちウザイと思われちゃうんでしょ?
辛いなぁ・・・
なんてネガティブな私。