9.11

あの信じがたい悲劇からもう3年も経つんですね。
ちょうどその時、GUAMで夏休みを過ごしていた私は、NHKのニュースを見ながら
「これは何の映像だろう?」と、現実感を伴えないまま画面を見ていました。
それが現実の、それもLIVE映像だと気付き、とんでもない事がNYで起きているんだと思い知らされました。
それから間もなく、翌日帰国する予定だった私達は、空港閉鎖で帰国できなくなったと知らせが入り、3日も延泊する羽目に遭ったのでした。
帰国が決まるまでの3日間、毎日何時間おきかでツアーデスクに顔を出し、現状を聞き、帰国できないと知ると、延泊していたホテルからのサービスのパンやジュースで朝食やランチを済ませ(まだあと何日GUAMに滞在するか判らなかったから、お金の節約の為にも)、インターネットカフェで友達にメールを送り、退屈しのぎにプールに行った。
そんな不安な日々を過ごしながらも、同行していた逞しい友人は、
「私はここで気圧師として生計を立てていく!」と、永住宣言とも取れる発言をした事に驚き、私は帰りたい(泣)と心中叫んでいた事を思い出す。
3日目の夜、突然電話で帰国できると知らされ、バタバタと荷物をまとめて夜中にチェックアウト。
日本から来た一本目のJAL機で帰国の途に着いた。
手荷物にはボールペンも持ち込まないほうが良いと言われ、緊張感が増した事を覚えている。
当時は社員として働いていたから、日々国際電話を入れながらお詫びの言葉を吐き、でも今ほど忙しいポジションではなかったから滞る事無く済んだ事は不幸中の幸いだった。
結局3年経った今も、解決も進展も無いこの大惨事に巻き込まれた人々へのご冥福を祈ります。