失敗を慰められる

朝から大きな紙袋を差し出すキチガイのおっさん。
「がおさん、会社の近くのお店で買ってきました。美味しかったらお客さんの所に持っていけるなと思って。適当に配ってください。」と言って、会社のそばの和菓子屋って言うかどら焼きで有名なお店の商品が40個も入っていた。
栗饅頭は5個しかなく、食べた事もないので絶対にこれにしようと思っていた。
小僧も栗と芋が大好きな女子のような嗜好で、迷わず栗饅頭を取っていた。
最終的にどら焼きが2個余ってしまい、小僧にこっそり1個差し出し、もう1個は私がくすねてやった。
午後にはAちゃんの所のお客さんがケーキを買ってくれて、今日は甘い物だらけになってしまったので、和菓子は持ち帰りました。
そんな午後、うっかり注文を間違えてしまいました。
よく見れば分かる事でしたが、新規の注文だと思って直送のオーダーをしたら、先週納品した商品の材料証明書が欲しかっただけでした。
速攻メーカーに連絡しましたがキャンセルはきかず、お客さんにも引き取ってもらえないか電話してみたものの今は要らないと断られ、仕方なくウチの倉庫に送り先を変更してもらうのが精一杯の処置でした。
隣で若造が私の失敗を見届けているのも分かっていましたので、どうやって最善を尽くすかも見せておかないと、次回彼が同じような立場になった時に示しが付かないと思い、必死で汗だくでした。
リーダーが出張中だったのでメールで事の顛末を説明し、約16万円在庫を増やした事を詫びると
「その程度なら大丈夫でしょう。売れば良いんです。」と優しいお言葉。
「ヤバイよー!GLにぶん殴られるぅ・・・」と言いながらメールしていたら、
「大丈夫大丈夫!僕が売りますから心配しないで!!」と最後には若造にまで慰められる始末。
なんて可愛いんでしょう。
あなたのミスも私は喜んでカバーしますよ。
頑張ろうね!