そ知らぬ顔

「がおさん!ポップコーンめちゃくちゃ美味しかったです♪」と、隣のグループの若造が言った。
「そう?良かった!」と言っておきました。
また遅刻ギリギリに来た若造とは、一昨日の話は全くしていない。
何か食べた?美味しかった??とも聞けない。
変なおじいちゃんみたいなカーデガン持ってきて「寒いから会社で着ようと思って持ってきたけど、すっごい毛玉だった・・・」とがっかりしている様子。
「別に良いんじゃない?寒さ対策でしょ?」とは言ったものの、他の誰かが着ていたら、絶対に笑いものにするくらいダサい茶色の毛玉のカーデガン。
本当にお洒落に無頓着なんですね。
来週の新年会?のお店を決めなきゃ!と焦る若造。
一緒に考えて、またコレド室町の居酒屋にする。
美味しいんだよね〜。
年に一度は行きたくなる。
しかし、汚パンツも居眠りも来るから、全然面白くない。
二次会とかどうするんだろう?関係ないけど。
一昨日の話はしないけど、やっぱり距離は縮んでいる気がする。
PCを覗く距離が近い。
困っていると手を差し伸べてくれるし、笑っちゃうときは私に説明してくれる。
もっと近付きたい。
あなたの一番になりたい。
でも、新規のアシスタントは居眠りに頼むみたい。
私が言ったからだよね・・・
無理なら私に戻すみたいだけど、いい年してできないとは言えないだろう?
「がおさんが一番仕事ができるし、センスが違う。」と言われた。
何とも弱い言葉だ。
人間、センスだと思ってるから。
生き方も仕事もファッションも。
そのセンスを褒められると、もうだらしなくダメになってしまいそうだ。
チキショー!