広州からの電話

「無事に広州に着きました。メールの件ありがとうございました。その後何か言ってきませんか?」
今日からGLと中国の広州に出張に行った若造からメールが届く。
すぐに返信するのも悔しいので、1時間くらい放置する。
メールの返信をして30分位したら
「がおさん、若造から電話〜」電話がかかってきた。
「無事にホテルに着きました。こっちは暑いです。」と笑っていた。
どんな気持ちで彼は海外から私に、ほぼ雑談の電話をしてくるんだろう?
すごく謎だ。
私の機嫌を損ねないように?
「今日もGLは髪の毛サラッサラですよ〜」とまた笑う。
一緒に笑いたいから?
会社の中で一番になれば良いんじゃないか?と言った野良元妻。
そんなのとっくになってるし。
彼も、電話したくてしているんだと思いたい。
声を聞かずにはいられないんだと思いたい。
彼女とは別に、違う方向から『特別』なんだと信じたい。
片思いは楽しい。
失恋は苦しい。
平静を装うのはいくつになってもやはり辛い。