やっぱりちょっと辛いかも

「がおさんこれ。」と言って、若造がお菓子を差し出した。
「連休に水戸に行ったんです。それと、これ。いつもお味噌汁分けてもらっているので。」
梅のお菓子と味噌汁の具だった。
また旅行?
今迄と違うのは、浮かれてお土産買ってくること。
「え〜!苦手な梅買って来たの?」と突っ込むと
「酸っぱかった〜。試食して一番大丈夫なのにしました。」と言っていた。
また試食したんだね。
誰と行ったの?とは聞けない。
そして回りも騒がない。
おじさん達は絶対に知っているはずなのに、なぜ冷やかしたり突っ込んだりしないんだろう?
そこも謎なんだよね・・・
仕事の事でまた意見が合わず、私は考えすぎて頭から湯気が出そうになる。
私としてはやりたくない。
彼がやりたいのは分からなくも無い。
お互いに譲歩できる案は無いかと考えるが、明日から居ないからすぐに答えを出さねば!と思うと益々湯気しか出ない。
GLと若造が総務に相談に行って、結果私の「やらない」案に収まって帰ってきた。
「心配させてすみません。やらない事になりました。」
それで良いんです。
明日から中国。
「やっとそのバッグの本領発揮できるね。スーツケースと一緒にバランスよく持てるんでしょ?」
「そうですよ!間違えて、他のバッグ持って行っちゃったりして。」なんて言っていた。
大阪の若造がマスクをしていた。
「花粉?」
「いえ、急に喉が痛くて。風邪なんて2年くらいひいてなかったのに!」
「これ、美味しくないけどあげる。どうしようもない時に舐めて。」
「あ!ありがとうございます。嬉しいです。」
どうだ若造。
私は君以外にも興味を持てるし、優しくもなれるんだ。
そう自分に言い聞かせながら、何度も溜息をついた。
「今話しかけて良いですか?後のほうが良いですか?その顔!」と、突っ込まれたっけ。
そんな事も言える様になったんだね〜。
もうすぐ6年目?
成長したね。
私の手も放れるよね・・・(T−T)