納得できない

朝、エレベーターホールで元GLと若造と3人で一緒になる。
なんとも珍しい光景だ。
「息子が二人とも高校生になったら、お弁当二つ作るの?」と元GLに聞くと
「そうだね。」
「じゃぁ、毎朝ご飯一升炊く感じ?すごいね!」と笑った。
出勤簿にサインをしていると、
「がおさん、一升って何合ですか?」と若造。
「10合だよ。若造は一人だから3合炊きの可愛いヤツ?」
「いいえ、5合炊きですよ。」だって。
何とも他愛なさ過ぎて楽しい。幸せさえ感じる。
なんて貧しい女だ…
午後、ちょっとだけ外出していた若造が
「がおさん、今日の花粉はヤバイです。目が痛いくらいに痒い!もうこの目頭のここが…」
「わかる!痒いと押さえちゃって痛くなるよね!」
「そう!」って。
わざわざ雑談しに来てくれるのも嬉しい。
きっと君の席はつまらないんでしょうね。
私もだけどね。
残業していると
「がおさん、どうですか?」と、若造が近づいてくる。
「どうもこうも、ほら。誰も居ないのに、私だけ残業だよ。どうなってんの?どうしたら良いの??君は本当に今月一杯で仕事引継ぎできるの?」
「できるのかなぁ?不安しかないですね。」って。
「ジム、辞めちゃいました。」と言う若造。
「え?そうなの?」
「週一で通えれば良いかなと思ったんですけど、全然行けなくて。」って。
まぁ平日は無理だよね。
休日、何しているのか知らないから何とも言えないけど。
そうして彼は7時ごろ帰って行った。
机の上に腕時計を忘れて。
その後元GLと雑談。
「うちのグループになんで一番ハズレが来るの?社長はうちのグループを潰そうとしてるの?若造のグループに新人なんてもう要らないよね?どうしてなの??」
「いやぁ、ベストを考えての人事でしょう?」と、心にもない顔で言う。
本当に居なくなっちゃえばいいのに。
あんな社長。