ツボを押される

若造が突然やってきて
「がおさん、この箱使いますか?小さいけど。」と言う。
一緒に居た時って言うか、隣に座っていた時にはよくやっていた、宅急便で来た箱を次の為に取っておく作業。
っていうか癖?
「そうだね〜。たためるから置いておくよ。ありがとう。」
全然いらないけどね。
せっかく持ってきてくれたのに、無下にはできないでしょ?
少ししたらまた来た。
「あれ・・・無いなぁ〜・・・あった!やっぱりここに来ちゃうか。」
大きな独り言と共に私のセロハンテープをピッと切って使った。
もうさ、淋しいんでしょう?
普段冷たくしているくせに、時々無性に絡みたくなるんでしょう?
わかるよ。
私だって淋しくて死にそうになることあるもの。
何とかチャンスを見計らって話に行っちゃうもん。
絶対にどこかで繋がってると思うのに、やっぱり私じゃないんだよね?
なんでだろうねぇ・・・
彼が慌てて外出して、変な所に置き去りにしたマグカップを洗ってあげ、ガムのボトルが空だったから補充してあげた。
まるで母だね。
だからか。