何やってんだ?わたし?!

生まれて初めての経験をしてしまいました。
24時間以内に家族二人が救急車のお世話になるという快挙(?)。
そう、私が乗ってしまったのです。
夜中の2時過ぎ、急にお腹が痛くなり、この一ヶ月くらい便秘気味で、こんな夜中に出るのかよ〜?!と自己突っ込みしながらトイレへ。
少しは出たものの、お腹の痛みは増すばかり。
そのうち吐き気もしてきてめまいもする、まさに貧血&下痢の痛み状態。
迷った挙句便を諦め、早々にトイレから脱出し、父の入院で疲れている母の部屋の前まで這って行き、
「ごめん、お腹が痛い・・・」と言うのが精一杯。
体中が冷えてきて、左のお腹は痛くて、口の中はカラカラになって・・・やばい!って感じ。
驚いた母は妹を呼びに行き、救急車慣れ(?)している妹は色々聞いてくるが答えられない。
そう、意識ははっきりしているのに、言葉を発することができないの。
痛くて。
「どうする?救急車呼ぶ?タクシーに乗れる??」と聞かれる私。
「・・・無理。救急車呼んで!」と叫び、寒さに震える。
救急車はすぐに来たが、うちのマンションは担架が乗らないので、椅子式の担架を用意された。
私の様子を見て、救急隊員は市立病院へ搬送許可を取る電話をする。
3人の救急隊員は、とても優しかった。弱りながらも感動した。
血圧が112/53と言っていた。下が低いと感じた。
きっとそのせいで寒いんだなとか、いやに冷静になりつつ
「痛い!痛いです!!」と叫ぶ。
担架に座り(ほぼ自力)、布団にくるまれてバックの体制で家の廊下を運ばれる。
担架ってすごく揺れるし振動が響く。
ただそれだけで気持ち悪くなりそう。
エレベーターで一階に着き、担架に異動して救急車に乗る。
家から救急病院まで5分、救急車の乗り心地も悪い。
病院に着くと、最近の便通の状態を聞かれ、必死で答えるがお腹が痛すぎる。
「尿管結石か腹膜炎か・・・便秘だなぁ」みたいな事を、もごもごと爺さん医師が言う。
レントゲンを撮りに行くのに車椅子に乗り換える。またも自力。
レントゲン台に横たわると、台の冷たさにお腹がキュ〜っと痛くなる。
2枚写真を撮ったところで限界。
「すいませーん!トイレに行かせて下さいーーー!!」と叫ぶと、看護師さんが車椅子をダッシュで押してきた。
「間に合いますか?!」「大丈夫です・・・」の問答の後、トイレに飛び込む。
スポッと便が出て、同時にす〜っと気分が良くなり、腹痛も治まる。
10分くらい粘ったが、思ったほどの収穫は無い。でももう一人で歩ける。
「なんか、出たら治っちゃったみたいです」と言うと、
「ほんと?良かったわね〜。」と看護師さん。
医師が待つ部屋へと自力で徒歩で向かい、事のいきさつを看護師さんが説明すると、
「もう大丈夫じゃない?帰っても。」と面倒臭そうな老いぼれ医師。
「え?写真の結果、何も異常が無いって事ですか?」と、すっかり元気になった私が聞くと、
「イヤまだ見てない。」だって。
「なぬ?!」と、怒りを顔に出しそうになった時、看護師さんがすかさず
「そこにレントゲン写真届いてますよ。」と医師を促す。
「あ、これ?」と白々しい老いぼれ。
「怪しいものは写ってないね。ガスが溜まっているわけでもないし、大丈夫でしょう。一応下剤出すから、帰ったら飲んで全部出して。」と厄介払いされる。
痛い!と思ってから帰宅するまで2時間。私は一体何をしていたんだ?!と恥ずかしくなる。
家に着く寸前にまた腹痛に襲われトイレに直行すると、栓がポンと抜けた後、シャーっと水のような便が出た。(汚くてごめんなさい)
これが出したくて、腸がグルグルしていたのかもしれないな〜と思った。
しなくても済む、痛く苦しく恥ずかしい体験でした。
便秘には気をつけましょう。