ビジネスクラスで帰国

ホテルのランチボックス

朝5時半にチェックアウトして、付添い二人と帰国の途へ。
ゴルフ組みと同じ時間で、皆に声をかけられる。
「早く治るといいね」みんな優しい。
ホテルでお弁当を作ってもらい、ワゴンタクシーで空港へ。
空港に着くとJAAのカウンターで車椅子を借り、チェックイン。
もともとの航空券をビジネスに振り返られるのかと思ったら、ツアーのチケットだからダメらしい。
新規で3人分のビジネスクラスのチケットを買ってくれたんだって。
ま、保険でまかなえるらしいけど。
で、JAAの職員が車椅子を押してくれて、出国審査も荷物検査も特別なゲートからスルーでした。
「すごいすごい!」と、同行してくれた女子が喜んでいました。
「こんな経験、二度と出来ないよ。」そりゃそうだ。
太ももからのギブスをしたままの左足を車椅子から突き出し、人をかきわけJALのクラブハウスへ!
あれって、選ばれた人しか利用できない空間なんだよね?
日本人ビジネスマンが、窓辺で静かにノートパソコンを打ちながらビールを飲んでいたりします。
そう、飲食の準備がされているのです。
飲み放題&食べ放題らしいです。
私達は用意されていたランチボックスを食べ、飲み物はそこでジュースとかビールとかのみ、お土産にフルーツとかお菓子をもらって帰りました。
もっと元気なら、はしから全部持ち帰るところなのにぃ・・・
オニギリとか味噌汁もありました。
そして飛行機には最後に搭乗し、最前列が確保されていました。
チーフアテンダントのお姉さんに「残念でしたね。何なりと申し付けてくださいね。」と言われました。
機内食も全然違いました!メニューが違う!!
ドリンクメニューもあるもんね。
シャンパンやブランデーもある。でも私は薬を飲んでいるから飲酒はダメ。
付添いの私の相方は、ビールもワインもガンガン飲んでました。
一度機内のトイレに連れて行ってもらいましたが、やっぱり足が出てしまい、カーテンを引いてもらってドア全開のまま用を足しました。
これはダメだと思い、食事も水分も制限しました。
本当は間食したかった機内食の寿司御前・・・残念。
食後のデザートの後に、チョコレートも出てきました。
5個くらいもらいたい所でしたが、1個にして持ち帰りました。
たった2時間半で成田到着。
ここからもまたスルーで入国です。
途中身障者用トイレに寄ってもらい、ラクラク用が足せました。
スーツケースは宅急便で送り、付添いの女子とはここで別れ、相方の兄ちゃんに自宅そばの整形外科にタクシーで同行してもらいました。
昨日妹に連絡して、かかりつけの整形外科の先生に話してもらい、とりあえず見せに来いと言われていたので。
たった1時間10分で成田から帰宅でき、タクシーの運ちゃんもビックリしていました。
そこで母と合流し、レントゲンを見てもらい、私以外の二人が呼ばれ・・・
「やっぱり手術だって。」と告知される。
大きな病院に紹介状を書いてもらい、相方とはそこで別れ、母と二人別の病院へ。
「大変だったねー。」と若い医師に言われる。
「すごい!石膏のギブスだ。重いでしょ?じゃぁ作り直そう。」ってことで、膝までの半面ギブスに変えてもらう。
たった20分で固まる、シップのオバケみたいなものだった。
「今日明日にどうしても手術をする必要はありません。腫れもあるので、来週の月曜日にしましょう。今日はその為に検査に入って下さい。」
という事で、車椅子で採血や心電図やレントゲンを回って、最後に松葉杖を渡されて練習させられた。
全然要領がつかめず、いきなり転倒してパニックになる。
「無理。絶対に歩けない!」と騒ぐと、看護師さんが困ってしまい、さっきの医師を連れてくる。
優しく若い医師が、「こうするのだ」と見本を見せてくれるがやる気が出ず、
「じゃぁ今日から入院する?」と脅される。
ちょっと練習したら「うまいうまい!それで良いんだよ。」とおだてられ、そこからは車椅子でタクシー乗り場まで連れて行ってもらい帰宅。
でも、マンションのエントランスからエレベーターホールに行くまでで既に体力の限界。
自分のフロアーの端から端まで松葉杖で行ける自身が無く、母にダッシュで妹を連れてきてもらう。
「でかくて力持ちの妹に感謝して欲しいわ。」と言われた。
感謝してます。
左足にゴミ袋をかけてシャワーを浴びてみる。
すっごい大変だったけどスッキリした。
でもとても毎日は入れそうに無い。
そして全身がすごい筋肉痛なんですけど・・・