大物なのかもしれない

若造がはまったドツボの回避方法として、タイからの輸入品が間に合わないから、とりあえず国産品を5%程度納品して、その場を凌いでもらいつつ、2週間後の輸入を待つみたいな方法を取る事になった様子。
野良元妻のグループリーダーや本部長と話していたのを盗み聞きしたのだ。
うちのリーダーは、親会社でのリーダー研修のため不在。
タイの輸入品と国産品では差額が生じるので、そこをうちが負担する事になったみたいだった。
それを電話で若造が先方と確認していたが、また色々細かい事を言われて四苦八苦していた。
まさに青くなったり赤くなったりの状態で、野良元妻も「大丈夫なの?」と私に聞くほどヒヤヒヤしていたみたい。
当初75kgと言っていたのに100kgくれとか、25kg缶なのでその倍数でしか納品できないのに、やっぱり120kgしか要らないとか、無理難題を言ってくる。
国産品も品薄で、本当にそれだけ調達するのは大変な事だったのに、6時過ぎてから振り回されていた。
「お客さんから損害賠償云々と言われた場合はそのまま請求する。」とまで言われたらしく、本当に唇が青くなっていたのにはビックリしたわ。
「試練だな〜。ま、何とでもなるさ。お前の父ちゃん(うちのリーダー)が何とかしてくれるよ。もうそこまで行ったら個人レベルじゃなくて、対会社だからな。社長も含めてうまくやってくれるよ。大丈夫。誰でも一度はやってるから。この程度じゃ大したこと無いって。」と、野良元妻のリーダーに慰められていた。
「じゃぁメシでも行く?」とか言ってたくせに、「あ、オレ今日はダメだった。また明日サッカーでな!」と帰ってしまいました。
彼もため息を散々吐きながら事務処理をしていて、とてもご飯なんて行ける状態じゃないのかと思いつつ、私も帰るに帰れなくて残業していました。
何とか落ち着いたみたいだし、私の仕事もひと段落したので7時過ぎに帰ろうとしたら、「オレも帰ろうっと!」と、急にバタバタ片付けだしました。
「え?終わったの?!」と言うと。
「終りです!」ときっぱり。
何か約束でもあったのかしら?
早々に切り替えられて安心しましたけどね。
明日のサッカーの後に慰めてくれるってよそのリーダーが言ってたから、パーッと憂さを晴らして、来週続きを片付けなさいねって感じでした。
切り替えの速さは大物の片鱗かもしれません。