その色好きですよ

今日は営業会議終りで飲み会に絶対に付いて行こうと決めていた。
大阪の顧問になったおじさんは、7月の営業会議に現れず、今回は来るというので、毎回は来ない事になったんだな〜と思って。
なんか淋しいじゃないですか?
きっとご本人も一線は退いたとはいえ、淋しいと思うんです。
考えてみれば、親会社に派遣で働き出した9年前、最初に仕事のコンビを組んだのはそのおじさんでした。
とっつき悪くてイヤだな〜と思っていましたが、慣れてみると気の良いお父さんです。
夕方「今日はどなたと飲みに行くんですか?」と聞くと、
「知らん。ミヤウチが連れて行ってくれるんとちゃうんか?」と言うので、
「ミヤウチ!どこに行くんだ?私の行っても良いよね?」と聞くと、
「勿論です!がおさんはいつでもOKです。オレが決めるんですか??」と情けない答え。
「あ!オレちょっと良い感じのお店行きましたよ。」と、ウチの若造が絡んでくる。
「いいね。すぐ調べて予約しよう。」
おじさんも嬉しそうだったが・・・店の名前を覚えていないし、ストリートビューで見ても店名が見つからないと言う。
詰めが甘いね。
結局短気な社長にいつもの蕎麦屋に連れて行かれる。
他部署の人も来て、最終的には11人も集まった。女子は私一人。
見ると「痩せた?」という感じの男達がチラホラ。
聞くと一人はGW明けから9kgも減量したと言う。
どうやって?!若造も5kg痩せたと自慢し返す。
怖くてもう食べられなくなる私。トマトしか食べませんでした・・・
「がおさんはネイル自分でやるの?」と、大阪所長後任に聞かれる。
「いえいえ、お店です。今回はちょっと失敗しました。」と言うと、
「え?オレ今回の夏っぽくて良いなと思ってましたよ。言わなかったけど、その色好きです!」
と若造に言われてビックリする。
「あ、ありがとう。」
「ところで、がおさんは好きな男性のタイプってどんな感じなんですか?」とミヤウチ。
「なんで?全然興味ないのにそんな事聞くわけ?」
「興味ありますよ!どんな人が良いのか知りたいですよ!」とからかわれる。
「そうだ、オマエがおさんと結婚してやれよ!あ、それはおかしいか・・・結婚しろよ!!なんか上から目線になっちゃうなぁ・・・」と、隣のリーダーが若造に言う。
若造は知らん顔をする。
「顔は結構重要かも。顔が好きじゃないとなかなか無理だよね。あとは頭の良い人。」と、普通の回答をしておいた。
ちょっとして若造が隣のリーダーに
「で、がおさんは顔とそれから何だって言ってました?」と小声で聞いているのを聞いてしまった。
興味あんのかよ!と突っ込みたくなるが、スルーされなかった事がちょっと嬉しい。
6時前から始まり、7時半には〆の蕎麦を頼みだしたので、私は「早退します!」と言って先に帰る。
もうトイレに行きたかったんだけど、そのお店のお入れが散々なのを知っていたので行きたくなかった。
「え?蕎麦食べないの?」と社長に言われたが
「すみません。お先に失礼します。」と笑顔で帰る。
若造がずっと立って見送ってくれた。
どうせなら店の外まで来いよ!と思ったけど仕方ない。
女子一人なので皆が気を使ってくれて楽しかったです。
もう女子最年長ですからね。大事にしてください。