不調だ

朝、エレベーターホールで若造と一緒になった。
大変珍しい事だ。
それも3階で一人降りたらもう二人っきりだ。
「おはようございます。」と二度目改めて言われた。
「暖かいね。」
「そうですね。」
何か言いたかったのかもしれないのに、私が先にどうでも良い事を言ってしまった。
エレベーターを降りても、会社の扉を開けておいてくれた。
今日はとても良い男だった。
彼女ができて、自然にそんな立ち居振る舞いができるようになってきたのか?と、また要らぬ妄想に胸を焦がす・・・
夕方6時に戻ると言って出かけ、あぁ、もう今日は会わないんだなと思っていたら、
「4時に戻ります。」とメールが来た。
そう、いつものように私にだけ。
戻ってきて普通に優しく仕事の話とかしてたのに・・・
とある会社から面倒な依頼が来た。
「これをFAXして欲しいそうです。」
「なんで?今までそんな事、言ってきた事無いのに?」
「月末だからじゃないですか?」
「毎回やるの?」
「やったほうがいいかもしれませんね。確認します。」と言って先方に電話してくれた。
「やっぱり月末だからだそうです。普段は必要無いかもしれないけど、やったら間違いないんじゃないですか?」
なんかカチンときて、素直に引き受けられなかった・・・
「僕がFAXします。」って言ったけど、
「私がやります。」と言って引き受けた。
こんな事でもめても仕方ないと反省し、見積の件で話しかけてみた。
「M社から見積依頼なんだけど、何%で回答します?あ・・・M社はキチガイの担当だった・・・」
「あ!でも・・・15%くらいで・・・いや、キチガイさーん、これですけどー」と、空気を察して若造がキチガイに話をしてくれた。
ただ、キチガイキチガイなので、話がややこしくなってきた。
「あ、もういいです。分りましたので、見積書作ります。」と引き取った。
その後バタバタと社長達と麻雀に出かけて行った若造。
気を使われたなぁ〜って後悔。
大人なんだから、もっとちゃんとフォローしてあげなきゃ価値が無いよ。
久しぶりにケンカしたなぁ・・・
明日は出社するのかな?
最近忙しそうなんだよね。
なんか、分かり合えてた時間は一瞬で、もうすっかり遠い人になってしまった・・・