カモメの卵で癒される

朝からボサボサの若造と目が合う。
ぼんやりしたまま近づいてきた。
「なんでそんなボサボサなの?」
「朝の満員電車で、こんな感じでもみくちゃにされて…」
だって。
なんだそれ?って笑った。
今夜も残業。
今日は珍しく7時過ぎまで若造も残っていた。
「毎日遅いんですか?」
「毎日毎日遅い。もう麻痺してくるくらい。」
「これあげます。」と、カモメの卵を出した。
「あ!大きい!!」
「そうですよ。ぼくはこっちを買いました。そっちが小さいの買ってるの見ましたけど。」
「大きい方が美味しいって噂だよね。ありがとう。一気に食べて違いをかみしめるね。」
「一気に2個は食べ過ぎでしょ!」だって。
彼はそれを私に渡して帰って行った。
私も9時半に会社を出た。
もう少しって感じ。
6月には追いつけそうな気配がする。
頑張れ私!